アメジスト

アメジスト 紫水晶

硬度   7
結晶系  六方晶系、三方晶形
化学組成 SiO₂
色    紫
晶癖   柱状
光沢   ガラス光沢
条痕   無色~白
劈開   なし
断口   貝殻状
比重   2.7
透明度  半透明~不透明
屈折率  1.54~1.55

その他

アメジストは鉄によって紫色に変化した石英である。名称の起源はギリシャ語で「酔っ払っていない」という意味の「amethustos」という言葉である。紫色のアメジストには純粋さや信心深さの象徴として古くか王族や貴族階級に好まれた。シトリンやスモーキークォーツのようにペグマタイトから産出することが多い。数mの結晶が産出したり、時には人が入りそうなぐらいな大きさの晶洞が生成されたりする。アメジストとシトリンが同じ結晶の中に出現した場合アメトリンと呼ぶ。商業的のアメジストの産地はブラジルである。ブラジル産のアメジストは色が美しく結晶も大きくきれいなので原石としてもとても価値が高い。その他ウルグアイやシベリア、北アメリカからも産出する。しかし宝石品質ではないアメジストは加熱処理されてシトリンとして売られることが多い。アメジストは宝石の中でも特に長い歴史を持っていて古代メソポタミア文明ではアメジストを珍重し宗教的なデザインと所有者の名前を彫り込んだ円筒印象を作るのにつかわれた。また、古代エジプト文明では宝石として扱われえていた。近年ではファセットカットやカボッション、彫刻にも使われる。アメジストの基底面に瑪瑙質のものが生成され、その上に無色の石英があることが多い。ほとんどのアメジストが錐面の頂点に向かって色が濃くなっている。

宝石