エメラルド
第四話 エメラルド
皆さんこんにちはHARUKIです!
HARUKIの宝石図鑑4つ目の宝石、今回はダイヤモンドに負けない知名度、クレオパトラに愛された宝石、エメラルドを紹介します。
それではエメラルドについてみていきましょう!
エメラルドの特徴はこんな感じです。
エメラルド ベリル 和名 緑柱石
硬度 7.5~8
結晶系 六方晶系
化学組成 Be₃Al₂Si₆O₁₈
色 緑
晶癖 柱状
光沢 ガラス光沢
条痕 無色~白
劈開 なし
断口 不平坦~貝殻状
比重 2.6~3.0
透明度 透明~不透明
屈折率 1.57~1.60
ある程度エメラルドについて知れたところでほかの特徴も見ていきましょう!
まずエメラルドはベリルという鉱物の一種でその一つとして有名な緑色のものをエメラルドといいます。ベリルという鉱物は不純物が一切含まれていないと透明のゴシェナイトという鉱物になりますが、そこにクロムやバナジウムが微量に含まれることによって美しい緑色のエメラルドになるのです。エメラルドが産出する岩石は黒色頁岩や有機物に富んだ石灰岩、また、方解石や石英脈中から産出することが多いです。その中でも質が悪く宝石に向かないものは希少元素であるベリリウムの資源として有効活用されています。エメラルドはキズが付きにくいが割れやすく、もろいという性質があるため、いいエメラルドが見つかっても採掘中に壊れてしまうことだってあり得るのです。そのため小さくても大きくても扱いにはより一層注意が必要な鉱物なのです。なので昔からオイル処理といい、オイルをエメラルドに浸透させ、クラックを見えないようにする工夫がされているのです。それでも昔からたくさんの人に愛され続け(クレオパトラが愛した鉱物でもあります)、四大宝石に選ばれた鉱物がエメラルドなのです。エメラルドの歴史はとても古く、16世紀ごろ、スペイン人によって米国に持ち込まれ、カボッション、ビーズ、彫刻など様々な用途に用いられたことによって広まったといわれています。最高品質のエメラルドのことを「ゴタ・デ・アセイア」といい、一滴のオイルという意味があります。先ほども言った通りエメラルドは割れやすくもろいし、クラックも多いのでゴタ・デ・アセイアはものすごいお値段になります。また少し変わったエメラルドも二つあります。一つ目はトラピッチェエメラルドです。エメラルドの結晶成長過程で炭化物がエメラルドの中に星形に閉じ込められたものをトラピッチェエメラルドといいます。上から見ればエメラルドに黒色の星があるように見えます。僕の好きな鉱物のひとつです!トラピッチェエメラルドはとても珍しいし大きなものが少ないからこちらもものすごいお値段になります(安くても大体二万円ぐらい)。そしてもう一つが逆トラピッチェエメラルドです逆トラピッチェエメラルドはその名の通りで、トラピッチェエメラルドの黒い星の部分がエメラルドになっているもののことです。こちらも珍しく、ものすごいお値段がします(安くても一万五千円ぐらい)。こちらも僕の好きな鉱物のひとつです!また、カボッションでカットしたときにインクルージョンによって一条の光を描く猫の目のような見た目をした「エメラルドキャッツアイ」というものもあります。こちらも珍しくものすごいお値段がします(安くても一万五千円ぐらい)。こちらも僕の好きな鉱物のひとつです。ではここからは産地別でみていきましょう!まずコロンビア産のエメラルド。コロンビア産のエメラルドはわずかに黄色みがかっているグリーンで固体と気体を含んだ三相インクルージョンがみられることがあります。比較的大きな結晶がみられます。コロンビアはエメラルドの50パーセント以上を占めていて、これからも産出していくと考えられている重要な産地です。次にジンバブエ産のエメラルド。ジンバブエ産のエメラルドは比較的小さめの結晶が多く、色は黄緑色に近い色をしています。続いてブラジル産のエメラルド。ブラジル産のエメラルドは透明度の低いものが多く、オイル処理がされているものが多くあります。新鉱山の開発をしている途中なので高品質なものが産出するかもしれない期待の新鉱山です。続いてザンビア産のエメラルド。ザンビア産のエメラルドは青みを帯びたグリーンで、コロンビアに次ぐ二番目に多くエメラルドが産出している重要な産地でもあります。ザンビアでの採掘は1931年に始まり1967年に本格的に商業的生産に変わりました。最初はミク鉱山だけでしたが次第に増えていきカマカンガ鉱山など増えています。丸みを帯びているものが多いためオーバルシェイプに研磨されることが多いです」。近年は需要や生産コストの増大によって傷の多い部分にオイルを含侵させて美しく見せたものが多く出回っています。続いてパキスタン産のエメラルド。パキスタン産のエメラルドは主にスワット渓谷から産出します。高品質のものは少ないですが、最高品質のものは色も形も最高です!続いてマダガスカル産のエメラルド。マダガスカル産のエメラルドは高品質なものは少なく、鉱山も少ないためあまり出回っていません色はジンバブエ産のエメラルドに似ていますが、ジンバブエ産のエメラルドより青っぽく、ザンビア産のエメラルドより緑っぽい色をしています。続いてロシア産のエメラルド。ロシア産のエメラルドはウラル山脈の鉱山から産出していて色は淡めのものが多いです。最後にサンダワナ産のエメラルド。サンダワナ産のエメラルドは黄色みがかっているグリーンのものが多く、小粒でも存在感があるエメラルドです。内部に交差した針のようなトレモライトの結晶がみられるものもあります。21世紀に入り産出が激減しているため。オイル処理されたものが増えています。ちなみに僕はオイル処理されていないエメラルドのほうが好きです!
第四話エメラルド 読んでいただき本当にありがとうございました。
まだまだ素敵な宝石を紹介していくので他のも見てくれたらとてもうれしいです!
それではまた見に来てくれるのを楽しみにしています。
バイバイ!