水晶
水晶 石英 クォーツ
硬度 7
結晶系 六角柱、三方晶形
化学組成 SiO₂
色 無色
晶癖 柱状
光沢 ガラス光沢
条痕 無色~白
劈開 なし
断口 貝殻状
比重 2.7
透明度 透明~不透明
屈折率 1.54~1.55
その他
水晶とは透明な石英に対する名称である。古い時代から容器や玉が、石英の大型結晶から掘り出されてきた。水晶の英名「ロッククリスタル」は天然の水晶とガラスを区別するための名称で、中世後期になって無色透明のガラスを作る技術が生まれそのガラスに対して「クリスタルガラス」という名称が使われるようになった。石英の化学組成は二酸化ケイ素である。地殻中では長石、水に次いで3番目に多い鉱物である。結晶系を見せる石英は無色透明、または白色半透明(ミルキークォーツ)であるが、様々な着色もある。髪の毛のような金紅石(ルチル)の結晶が包有される(ルチルインクォーツ、ルチレーテッドクォーツ、ルチルテッドクォーツ)こともある。また石油が包有されているオイルインクォーツ、ビソライトが包有されているビソライトインクォーツ、ギライトが包有されているギライトインクォーツ、ホーランダイトが包有されているホーランダイトインクォーツ、
アンフィボールが包有されているアンフィボールインクォーツ、黄鉄鉱(パイライト)が包有されているパイライトインクォーツ、燐鉄鉱(レピドクロサイト)が包有されているレピドクロサイトインクォーツ、水晶が水晶に包有されているクォーツインクォーツ、マニフォストが包有されているマニフェストインクォーツ、シャッタカイトが包有されているシャッタカイトインクォーツ、ドュモルチェライトが包有されているデュモルチェライトインクォーツ、プランシェアイトが包有されているプランシェアイトインクォーツ、アホイトが包有されているアホイトインクォーツなどがある。石英はシリカに富む変成岩、堆積岩、火成岩などから産出する。石英は電気を通すと振動するため、時計や発信機に使われる。